新型iPhoneが話題となっている今日このごろ、iPhoneを買い換えようとわくわくしている人も多いだろう。
だけど、ちょっと待った！　もしも古いiPhoneを売ったり処分しようと考えているなら、忘れてはならないことがある。そう、データの抹消である。

iPhoneが私達の生活に密着すればするほど、この小さな端末の中には、私達の仕事やプライベートに関わる重要な情報が蓄積されていく。文書や画像データのみならず、通話やメールの履歴、各種IDやパスワードなどなど……。
たとえ手放す前に初期化し、工場出荷状態に戻したとしても、それで安心するわけにはいかない。ただ削除しただけのデータは、簡単に復元され悪用されてしまう恐れがあるのだ。
データ流出の危険を回避し、個人情報を守るために必要なのが、「iShredder」である。

・ProtectStar iShredder Std. – iTunes – Apple
・ProtectStar iShredder Pro – iTunes – Apple
・iShredder Enterprise – iTunes – Apple

「iShredder」は、iPhone上の空きメモリ上にランダムデータを上書きすることで、あなたのデータの痕跡を消して復元されないようにしてくれるアプリだ。

iPhoneのデータをバックアップして、古いiPhoneを初期化したら、このアプリだけ入れて起動しよう。
英語のアプリだが、操作は簡単。はじめに右下の三角形のアイコンをタップすると、データ消去の方法のリストが表示される。

と言われても、なんのことやら……？という人は多いだろう。簡単に言えば、「1 cycle」は「一回上書きする」ということと理解すればいい。
たとえば「1 cycle: Erase with 0xFF」なら、iPhone全体を「0xFF」というデータで、簡単に言えば「111111…」と一度上書きする。これだけでも、ソフトウェアを使った復元はできなくなると言われている。
ただしこれでもまだ、残留磁気を読み取ることで復元できてしまう場合もあるという。そのためさらに念を入れるなら、「3 cycle」と表示されている方法を選択しよう。ランダムデータなどで上書きを重ねることで、磁気的な方法でも復旧の可能性は低くなるとされる。

データ消去法を選択したら、三角形のアイコンを再度タップ。これで消去が始まる。
ちなみに、消去の方法が高度であればあるほど時間もかかる。根気強く待とう。

メッセージが表示されたら「完了」でOK。これで消去完了！

ちなみに「iShredder」には三段階のグレードがあるのだが、上級バージョンである「Pro」や「Enterprise」になると、米国国防総省やNATOの規格までもが使用できる。あなたがもしもスパイなら、このバージョンをオススメしたい。
ただし最も基本的な「Standard」でも「3 cycle」法を選択することができるので、通常はこのバージョンで充分だろう。

個人情報は自分でしっかり守らなければならない時代。iPhoneを買い換える前に、「iShredder」をチェックしておこう！

・ProtectStar iShredder Std. – iTunes – Apple
・ProtectStar iShredder Pro – iTunes – Apple
・iShredder Enterprise – iTunes – Apple

執筆：yukk