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【速報】OperaがiPad専用の野心的な新ブラウザ「Coast」をリリース

エレガントなことで有名なブラウザ「Opera」が、iPad専用のブラウザアプリ「Coast」をリリースした。アプリページの解説によれば、iPadを念頭に作られたデザインや、直感的なスワイプ・ジェスチャーに基づいた快適さ、セキュリティなどが特徴らしい。

iTunes App Store で見つかる iPad 対応 Coast by Opera

起動してみてすぐに分かる特徴は、とにかくインターフェイスがシンプルであることだ。良く行くサイトを9個登録する、Operaお馴染みのスピードダイヤルの他は、履歴を呼び出す右下の小さなボタン(iOS7のマルチタスクインターフェイスに近い挙動だ)、サーチバーくらいしか表示されていない。
「サーチバー」にURLを入力することも可能だが、この場合も、バーはなるべく「サーチバー」に近い挙動を行う。例えば「cn」とタイプした時点で、CNETやCNNのアイコンが表示される。プルダウンでURLを表示するChromeなどと、似ているようで、しかし使用感が違う。

Chromeなどのように「URLを入力するための補助」ではなく、「サーチの一種」である、というようなメッセージなのだろう。

「タブブラウザ」の代表格であったOpera製でありながら、「タブ」という概念を捨てているのも特徴だ。ホームスクリーンと、そこから移動する先である各サイト、サイトを開いた後は「ホームスクリーンに戻る」ボタンでホームスクリーンに戻る、という操作だ。「新しい」のか「IE時代に戻っている」のかは、まだ何とも言えない。今後多くのユーザーが、ある程度以上の時間使った上で判断することだろう。

かなり思い切ったブラウザである「Coast」は、近年のOperaの方針転換の、一つの表れだと言えるだろう。Operaは自前のブラウザエンジンを開発していたが、少し前にこの開発を止め、アップルが中心となって開発しているWebKitの採用に踏み切った。ブラウザエンジンを作るのではなく、ブラウザの「ガワ」を開発し、そして再構築する……というのが、「Coast」をリリースしたOperaのメッセージだろう。

Opera Coast iPad Web Browser Treats Websites like Apps | TIME.com
With Coast, Opera reboots its browser for mobile future | Internet & Media – CNET News
Opera Launches Coast, A Slick New WebKit-Based iPad Browser | TechCrunch

 

投稿日時2013年09月10日02時54分 | カテゴリー: ニュース | このエントリーをはてなブックマークに追加

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